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本学の学長選考規程第9項(学長候補者の選定)では,まず,第1号として 「学長選考・監察会議は,各学長選考候補者について,過去の実績,所信書,意向投票の結果(10による場合を除く。)及び面談の結果を総合的に判断し,新潟大学の直面する課題に適切に対処し,将来の発展を目指す識見と能力が最も優れていると思われる者を,出席委員(学長選考・監察会議の委員が学長候補者の選定の対象となった場合は,当該委員を除く。以下同じ。)による合議により,学長候補者に選定する」となっています。

今回の意向投票の結果は,明確に小野寺氏を学長候補とすべきという意向を示しています。この結果を十分に考慮したのであれば,第1号による合議の段階で小野寺氏を学長候補者に選任すべきで,第9項第2号以下の委員の投票はそもそも行なわれるはずがないものだったことになります。

それにもかかわらず,審議の結果,(第9項第1号に基づく)合議により学長候補者の選定に至らなかったのであれば,染矢氏は,面接において他候補よりも「新潟大学の直面する課題に適切に対処し,将来の発展を目指す識見と能力が最も優れていると思われる」応答が行なわれたことになります。その理由は,以下のとおり,染矢氏は面接以外の選考基準では最も優れている者にはなり得ないからです。

意向投票とその根拠となる所信書は,投票結果から見て,小野寺氏が最も優れていたというのが明白です。 また,実績は,現学長の方針を受けつぐという条件においては,牛木学長のもとで全期間一貫して理事職にあった川端氏の方が染矢氏よりも優れていることになります(川端氏の実績・手腕が優れているといいたいのでは全くありません。あくまでも,現学長の方針を受けつぐのであればという条件のもとで大学理事経験の長さを実績と考えたものです)。

染矢氏が面接で掲げたビジョンが小野寺氏のそれよりもかなり優れていると学外委員を含む出席者ほぼ全員が判断したのであれば,学内委員にも当日の染矢氏の面接における発言によって翻意した方がでるはずです。そうであるにもかかわらず,5時間超にわたる長時間の会議となったうえ,原先生の情報によると学内委員の過半が最後まで小野寺氏に投票し続けたとなると,面接において染矢氏が大差で優れていたということはなかったのではないかと考えます。そうなると,染矢氏が学長候補者として選任された理由がますますわかりません。学外委員にむけて意向投票結果と異なる染矢氏(あるいは小野寺氏以外)を推すようにという何らかの働きかけがなされたのではないかという疑念さえわいてきます。

これまで当方は学長選考基準をきちんと認識できておらず,委員会における委員の投票が必須でそれによって最終的に決まるものと考えておりました。しかし,実際は投票に先立つ合議の時点で学長候補者選任に至るのが第1段階とされていることに基づき,私見を記してみました。

さらにいえば,今回の学長選考・監察会議のメンバーが選出される第1号委員(学長指名の理事・職員と外部委員)5人に対し,教育研究評議会から選出される第2号委員は小野寺氏が抜けて4人で進められたことも影響してはいないでしょうか。 この会議の委員の欠員補充の有無および欠員を補充する場合の方式は明らかではないのですが,規定どおりの人数で会議を行なうのであれば,教育研究評議会から補欠委員を1人選任すべきです。また,この会議のもつ重要性を考慮したとき,われわれのような立場の者から会議の恣意的運営があったのではないかという疑念をもたれかねないこのような規則の曖昧さは許されてよいものなのでしょうか。