教員免許の需要と供給
文系学部では,国語,社会,英語などの免許が取得でき,理学部,農学部,工学部では,数学,理科の免許が取得できます.家政系の学部では,家庭科の免許が取得できます.そのため採用教員数に対して免許取得数は十分に余裕があります.
一方,技術科の免許は工学(機械・電気・金属加工・情報基礎)と農学(栽培・木材加工)に関わる専門科目を取得しなければならないので,理・農・工学部では取得が困難です.そのため,教員養成系学部で技術科の教員養成をするしかありません.そのため,技術科の教員養成数はきわめて少なく,需要に養成数が追いつかないのが現実です.その結果,下図のように免許外教員数が多く技術の教員不足は深刻です.もう少し技術教育の定員を増やし,計画的教員養成をしなければなりませんが,教員政策の改善がなく,教育界に多大なご迷惑をかけています.
ぜひ,技術の教員を目指してほしいと願っています.
卒業までに複数免許の取得では小学校または中学校数学の免許を取得する学生が多くいます.教員採用の点では,中学校1種技術科および数学が採用には役に立ちます.技術科の免許だけの臨時教員の場合,通信教育で数学や英語の免許を所得して正採用になっています.技術科の免許状だけでは,新潟県の正採用が難しいという結果です.在学中に,中学校の複数免許を取得することが望ましいようです.教員採用も心配なしです.また,小学校教員(技術・小学校)もいます