漢字は表意,カナは表音
表意と表音を混用している民族は日本だけ.そのために学習もたいへん.こんなハンディのあるシステムをいまだに捨てないのは,それ以上のメリットもあるから.
漢字の認識とカナ認識の違い
脳における漢字とカナの処理システムは違う.
- 症例 カナは読めるが漢字が読めない
脳血栓で失語症になったAさん.「小説が読めなくなった.」
「びじん」と書いたカードをみて,自分のてのひらに指先で{び じ ん}と
書いて「び じ ん ああびじんか,美しい人のことですね」
ひらがなを読めたのは筆順という運動感覚と結びつけて理解できた.
Bさんは語義失語の患者.(酔って降段から転げ落ち,側頭葉のウェルニッケ
領付近にかなり広い損傷を受けた)表意文宇の漢宇は読めず,書けない.カナ
は音読できる.絵を見せて、何の絵かを言ってもらい,カナと漢字で表記して
もらうと,「毛糸の絵」の場合「けいとjといってひらがなを正しく書くが、
漠字ではどうしてもできない.
- 症例 漢字は読めてカナが読めない.
64才大工のCさん.大脳左半球の角回に脳血栓.話し言葉はしっかりできる
が,ひらがなが読めない.しかし,漢宇は読める.
漢字は絵文字,カナは音文字.
漢字 全体を絵として見る.目から視覚野に入り,視覚連合野にきて認識される.反対に部分から見ようとすると以外にむずかしい.
例 モンタージュの困難性