エネルギー較正のツール
白色X線と金属箔を利用する場合
- calibration32-1.f90 : 金属箔(Pb, W)の蛍光X線によるKα, Kβと閾値電圧の関係を求める.
自動的にstack, stack-d,およびpeakフォルダーが作られ,stack_i.txt群,stack-d_i.txt群およびpeak_i.txtは各フォルダーに格納される.これらのフアイルはStack(100).ijmで表示できる.
金属箔のキャリブレーションファイルpeak.datが出力される.W箔ならばpeak.datをW.datにファイル名を変更しておくとよい.
- Stack(100).ijm : stackおよびstack-dフォルダーの中の stack_i.txt群,stack-d_i.txt群を表示するためのImageマクロ.各ピクセルの閾値電圧 VS. カウント,閾値電圧 VS 差分 のグラフを表示をするときのImagJ画像として使う.
各ピクセルの閾値電圧 VS. カウント,閾値電圧 VS 差分 のグラフを表示をする.
calibration52.f90で蛍光X線のピーク検出の結果をこのグラフをみることになる.
- CdTe_E.f90 : PbおよびW箔の蛍光X線のデータ(W.dat, Pb.dat)を利用して,各ピクセルの閾値とX線エネルギーの関係(一次式)を計算したファイル CdTe_E.dat を作成する.金属箔が3種類の場合はCdTe_E3.f90 を利用する.変換式は,keV=a*mV+bであり, CdTe_E.dat にはピクセル番号a, bが保存されている.
- evaluate.f90 : CdTe検出器のエネルギ較正の統計を求めるツール.
- CdTe_array.f90 : エネルギー較正式の近似係数a, b のマップや平均,標準偏差を計算する.
- plot_lines.f90 : エネルギー較正式の近似係数a, b による直線群を出力する.gnuplotで見ることができる.
- array_check.f90 CdTeピクセル検出器の画素のマップを作成する.red/greenのカラーに表示すると,壊れている場合は黒,正常は緑で区別される
単色X線を利用する場合 (説明書)
高エネルギー単色X線を利用する場合,X線強度が低くなり,検出器の操作に長時間の露光を必要とする.その結果,スパイクノイズが生じてる検出器の画質を低下させる場合もある.スパイクノイズ除去処理をする必要がある.そのための手順も加わるので,以下の説明が複雑となる.
- mono.ijm : 除去作業で必要となる一連のImageJマクロプログラムである.
- noise_reduction.f90 : ImgDirect.f90を用いて作成されたファイル群 x_i.txt からノイズ除去したファイル群 z_i.txt が作成される.
- invert.f90 : ノイズ除去したファイル群z_i.txt を測定したファイル群 img_i.txt から,新たな測定したファイル群 img_i.txt がフォルダーnoise reductionに作られる.
【注意】「ノイズ除去」専用フォルダーを作成し,そこにファイル群 z i.txt および img i.txt をコピーしてから実行する.これを怠るオリジナルの測定したファイル群 img_i.txt を失う.
invert.f90は,閾値電圧の変化方向も昇順になるように,img_i.txtの番号 i が変更される.(以後の処理のため)
- calibration mono.f90 : 各単色X線(keV)のファイル群img_i.txtからpeak.datを作成する.peak.datは,70keV.datに名前を変える.これは,白色X線と箔によるcalibration33.f90を単色X線用にカスタマイズしただけであり,同じような利用方法となる.
- Stack(100).ijm : stackおよびstack-dフォルダーの中の stack_i.txt群,stack-d_i.txt群を表示するためのImageマクロ.
各ピクセルの閾値電圧 VS. カウント,閾値電圧 VS 差分 のグラフを表示をするときのImagJ画像として使う.
- CdTe_Emono : 単色X線による peak.dat のファイル群からエ ネルギー較正ファイル(各ピクセルの直線近似) CdTe E.dat を作成する.
- evaluate_mono.f90 : 単色X線による CdTe検出器のエネルギー較正の統計を求めるツール.
- evaluation.dat : ピクセルの統計解析の結果
- threshold.txt : 閾値電圧マップ.ImageJで読み込む(符号逆にして輝度を与えている)
- intensity.txt : 閾値電圧のカウント数マップ